雑学シリーズ:世界一長い曲は639年かかる?

めちゃめちゃ長い💦

音楽といえば、短いもので数秒、長くても数十分で完結するものがほとんどです。

しかし、世界には常識を超えた「終わりの見えない曲」が存在します。

その曲のタイトルは**「As Slow As Possible(できるだけゆっくり)」。この曲は、なんと639年**もの時間をかけて演奏されているのです!今回は、そんな驚きの音楽プロジェクトについて詳しく解説します。


「As Slow As Possible」とは?

この曲は、20世紀のアメリカの作曲家ジョン・ケージが作曲したものです。

彼は現代音楽界で非常に革新的な存在で、「音楽とは何か?」という問いを常に投げかけるような作品を生み出しました。

「As Slow As Possible」もその一つで、曲名通り、「可能な限りゆっくり」演奏することを目的とした楽曲です。

オリジナルのピアノバージョンでは演奏時間は約20分程度でしたが、後にオルガン用に編曲される際、「できるだけゆっくり」というコンセプトを極限まで追求しようというアイデアが生まれました。


演奏プロジェクトの始まり

この壮大なプロジェクトが始まったのは2001年

ドイツのハルバーシュタットにある教会、「聖ブキャーディ教会」で行われています。

この教会に設置された特別なオルガンが、数世紀にわたり曲を演奏し続ける仕組みになっています。

演奏期間は639年と設定され、これはこの教会が設立された1361年からプロジェクト開始の2000年までの639年にちなんでいます。

演奏終了予定は2640年で、プロジェクトのスケールは人間の寿命を遥かに超えたものです。


演奏の進行と仕組み

「As Slow As Possible」の演奏は、極限まで引き伸ばされたテンポで進行しており、一つの音や和音が数ヶ月から数年にわたって保持されます。

音の切り替え

曲の中で「音の切り替え(音が変わる瞬間)」が発生するのは、数年に一度だけです。

このタイミングで、地元の人々や観光客が集まり、次の音を設定するセレモニーが行われます。

たとえば、2003年9月5日に最初の音が鳴り始め、現在に至るまでゆっくりと進んでいます。

オルガンの仕組み

オルガンは人の手ではなく、機械仕掛けで自動的に演奏されています。

また、電力供給や定期的なメンテナンスが欠かせないため、地元コミュニティがプロジェクトを支えています。


プロジェクトの意義

このプロジェクトには「音楽とは何か」という哲学的な問いが込められています。

通常、音楽は一瞬で消えてしまう儚い芸術ですが、この曲は数世紀にわたり、時間そのものを表現していると言えます。

また、639年という期間は、人間の寿命では到底完結を見届けられない長さです。

このスケールは、私たちが時間や歴史をどのように捉えるかについての新たな視点を提供してくれます。


現在の状況と未来

2024年現在、「As Slow As Possible」の演奏は順調に進行中です。次の音の切り替えは2027年2月に予定されており、そのたびに世界中から注目を集めます。

このプロジェクトは単なる音楽イベントではなく、地元経済や観光にも大きな影響を与えています。

ハルバーシュタットは「世界一長い曲の街」として知られるようになり、多くの観光客が訪れるようになりました。


まとめ

639年かけて演奏されるジョン・ケージの「As Slow As Possible」は、音楽の枠を超えた壮大なプロジェクトです。

この曲が完成するのは遠い未来の2640年ですが、その過程で多くの人々に音楽の新たな可能性や時間の概念について考えるきっかけを与えています。

「今、この瞬間に響く音」が遠い未来にまで繋がっていると考えると、私たちが生きる「現在」がより深い意味を持つように感じられるのではないでしょうか?

この雑学シリーズが、日常に新しい視点をもたらすきっかけとなれば幸いです。次回もどうぞお楽しみに!

人の寿命をはるかに超えていますね💦

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この記事を書いた人

高校生までの青春時代を全て野球に捧げるも怪我により挫折、大学を機に上京するもなんとなく生活していたが経営者と出会い起業家になることを決意。現在は不動産、農業、IT、コンサル、物販など興味のあるビジネスはなんでも挑戦している35歳。
50歳までに36億5000万を作り年利1%で日給10万を作れる状態になる予定。

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